田熊造園土木

「高低差」は、最高の舞台装置になる

佐野市のN様邸。建物と道路の間に大きな高低差があるこの敷地は、一見難しく思えますが、実は邸宅に奥行きと風格を与える絶好の舞台装置です。

木目の持つ温かみと、ステンカラーのシャープな輝き。対照的な二つの要素を緻密に融合させ、建物の重心を低く、ドッシリと構えさせる。41.1℃という記録的猛暑に挑んだ職人の意地と、お隣様への配慮までを綴った全40枚の施工記録です。

着工前全景 高低差のある形状

1. 土台の安全:想定内のハプニングと誠実な補強

まずは駐車場のすき取りから。地盤を下げるとお隣様の基礎下地が露出するという事態に直面しましたが、これは想定内のリスク。即座にお隣様へ説明し、盤石の補強工事を行いました。

すき取り開始 基礎下地露出
「ご近所様への配慮こそ、良い現場の証。」
ガッチリとした基礎を打ち、ブロックで囲い、生コンを充填。お隣様の不安を安心に変え、家周りの掘削を進めます。近隣の皆様のご協力には心から感謝しております。
補強基礎作成 生コン充填完了
家周り掘削 境界基礎完了

2. 41.1℃の激闘:暑さを超える職人の執念

養生を終え、ブロック積みとフェンスの設置へ。西側には風除けフェンスを、他はメッシュフェンスを配し、プライバシーと通風を両立させます。

ブロック積み 柱取り付け
風除けフェンス 猛暑下の施工
「熊谷41.1℃。尋常ではない暑さの中での戦い。」
萩野くんの顔から熱さが滲み出ますが、手元は狂わせません。暑さ対策を徹底し、南側のフェンスも着実に立て込んでいきます。
メッシュフェンス 南側施工

3. 門周りの造形:高低差を階段に変える

作業は門周りへ。レンガで階段を組み、アプローチの下地を打設。庭側の入り口にはブロックと門扉を配し、お庭の輪郭を浮き彫りにしていきます。

門周り開始 ブロック造形
レンガ階段下地 庭側門扉
門周り全景

4. 魂の石張り:色合いが語る重厚感

アルミ角柱を立て込み、天然石の仮置きから貼り付けへ。今年の暑さ対策の帽子は見た目こそ奇抜ですが、これがないと体が持ちません。

角柱と仮置き 貼り付け作業
職人の執念 石張り完成
「濡れた時、石は真の表情を見せる。」
カッコイイ色合いの天然石張りが完成。ここにお庭の潤いとなる植木たちが搬入され、邸宅は一気に完成度を高めます。
植木搬入

5. 木目テクスチャー:アルミと木の融合美

化粧ブロックの間にコンクリートブロック。その理由は、この木目テクスチャープレートにあります。アルミラミネートならではの耐久性と質感をプラスします。

ブロック意匠前 テクスチャープレート
「門扉・角柱・フェンスと響き合う色気。」プレートを貼り付けると、一気に全体の統一感が加速。鋳物製門扉の重厚感と相まって、アルミ素材とは思えない温もりが宿りました。
プレート施工後 一体感の完成
鋳物門扉 シャトレナフェンス

第一期工事 完 成:重心低く、ドッシリとした邸宅へ

木目をあしらうことで、建物に低重心のどっしりしたイメージが加わりました。スタイリッシュなステンカラーとの対比が、変形の角地を見事に活かしています。

完工1 完工2
変形門柱の効果 石張りの表情
門柱内側 変形門柱全景
防犯囲い 前庭の楽しみ
第二期への伏線
完成パース1 完成パース2
「お楽しみは、これからだ。」
第一期で築いた盤石の「ベース」。ここから第二期工事でさらなる理想へと近づきます。
二期着工1 二期着工2
二期工事中1 二期工事中2
二期仕上げ1 二期仕上げ2
最終完成形態

N様、長期に渡るプロジェクトにお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

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