久喜市Y様邸|大規模外構トータルプロデュース
「柔らかな雰囲気に包まれた庭」。
「柔らかな雰囲気に包まれた庭」。
敷地を一周する、職人の知恵と魂の結晶
先輩の「傑作」に、魂を吹き込む
埼玉県久喜市のY様邸。私の尊敬する先輩が手掛けた非常にスタイリッシュな邸宅です。この名建築に相応しいお庭を。施主様からは広大な敷地をグルリと一周、機能的かつ美しく仕上げる大命題を託されました。
大規模外構にありがちな威圧感を排除し、どこから見ても心が和らぐ「柔らかな雰囲気」をどう創るか。数ヶ月に及ぶ過酷な施工、その裏側にあった職人たちの格闘を、全57枚の写真と共にお届けするドキュメントです。
1. 境界確定:広大な敷地を守る「骨」を築く
最初の一歩は、既存の布基礎をベースにした全周境界ブロックの積み上げです。東、北、西と続く果てしない距離。一丁のブロックのズレが最後に大きな狂いとなるため、最新の注意を払って積み進めます。
東側境界の確立
北側境界の施工
西側へと積み進める
着実な積み重ね
「豆腐のように切れるわけがない。」
設計上邪魔になる既存基礎をカットする作業。切ってはハツり、切ってはハツる全身全霊の作業です。南側の基礎打ちでは極端な水はけの悪さに悩まされましたが、これが数十年先も揺るがない庭の「骨格」となりました。
設計上邪魔になる既存基礎をカットする作業。切ってはハツり、切ってはハツる全身全霊の作業です。南側の基礎打ちでは極端な水はけの悪さに悩まされましたが、これが数十年先も揺るがない庭の「骨格」となりました。
2. 猛暑下のブロック積みと陰影の仕込み
この期間、現場は記録的な最高気温を叩き出す猛暑の真っ只中。銀色の反射帽子で直射日光を凌ぎ、朦朧とする意識の中でもブロックの精度は一ミリも落としません。
ただ積むだけではありません。サイズの異なるブロックをあえて不規則に配置。これは最後にお化粧を施した際、深い陰影を生み「表情」を持たせるための職人ならではの仕込みです。
3. 樹脂舗装:雷おこしのような「柔らかな質感」
アプローチには邸宅の風格に合わせた「樹脂舗装」を採用。現場の感覚による美しい「アールの曲線美」が、大規模外構に優しさを添えます。
「夕日に照らされた一粒一粒が、輝き出す。」均しの精度が美しさを決定づけます。完成したアプローチは、まるで「雷おこし」のように一粒一粒が輝きを放ち、訪れる人を品格を持って出迎えます。
4. 巨大な跳ね上げ門扉を、指先一本の軽やかさで
防草シートを敷き詰めメンテナンスフリー化を徹底。その上で6m幅の巨大な跳ね上げ門扉を設置。重量を女性でも指先一本の力で昇降できるよう精密に調整しました。
5. 天然石のパズルと「ゾウさんのお鼻」
駐車場の中央には天然石の乱張りを。パズルのように石を選び、地面に刻み込んでいく。駐車場全体の土間打ちにはポンプ車を導入し、一気呵成に均し上げました。
「鏡のように仕上がったコンクリートを見つめ、深く息を吐く。」
ポンプ車が去り、敷地が一枚の美しいキャンバスになった瞬間。記録的な猛暑、硬い基礎との格闘、すべてはこの「静寂の完成」のためにありました。ここから、光の息吹を吹き込む最終工程が始まります。
ポンプ車が去り、敷地が一枚の美しいキャンバスになった瞬間。記録的な猛暑、硬い基礎との格闘、すべてはこの「静寂の完成」のためにありました。ここから、光の息吹を吹き込む最終工程が始まります。
6. 最終章:マリンランプが照らすアンティークの温もり
門柱にはマリンランプ、塀にはアンティークレンガを。芝を張り、たっぷりと水を打ち、Y様邸に本当の意味での「完成」が訪れます。
完 成:柔らかな雰囲気に包まれた「人生のステージ」
「シンプル=ちゃちな雰囲気には、絶対にしたくない。」高級感を感じさせる質感、夜のドラマチックなライティング。すべてが調和した「大作」です。
Y様、職人冥利に尽きる素晴らしい現場を、本当にありがとうございました!
