有限会社田熊造園土木 群馬県千代田町

おじいちゃんの石を活かし、未来の「安全」を。

太田市K様邸。立派な石段アプローチは風格がある一方、年齢を重ねた足腰には大きな負担となっていました。「便利になっても、この庭の情緒を壊したくない」。おじいちゃんが大切にされてきた石材を一枚も無駄にせず、新たな「石積み土留め」へと命を吹き込み、段差ゼロのスロープへと生まれ変わらせる。介護保険申請から施工まで、私たちが一貫してサポートした記録です。

太田市K様邸 施工前の石段アプローチ施工前。足腰が弱くなると、この立派な階段が「壁」になります。

1. 現状確認:玄関先の「最後の一段」が危ない

踊り場があるから大丈夫、とは行きません。玄関先や上からの視点には、つまずきや踏み外しのリスクが。介護保険対応の申請も弊社で代行し、工事の準備を整えました。

階段を上った先の段差平らに見えても小さな落とし穴が。
玄関ポーチ手前の高い段差最も危険な玄関先の最後の一段。
階段上から見下ろす危険な視点上から見ると危険性が一目瞭然。申請も私たちが責任を持って行いました。
「壊すんじゃない、組み直すんだ。」石段を解体した石を、そのまま両脇の土留めへ。同じ石だからこそ、新品には出せない『馴染み』と『格』が生まれる。

2. 解体と石積み:素材を活かす職人技

苦戦を極めた解体ですが、大切な石を丁寧に引き上げました。緩やかな勾配を作るために必要な両脇の土留めは、すべて元の石を再利用。景観を守りつつ、より豪華な立ち上がりへと組み直します。

石段の解体完了解体完了。ここから新しい命を吹き込みます。
両脇の土留め作業勾配を緩やかにするための土台作り。
右側の石積み土留め元の石を一つずつ、表情を見ながら。
左側の石積み土留め無駄にせず使い切るのが、田熊の流儀。

3. 下地と手すり:カーブが描く歩きやすさ

石組みに合わせ、優しいカーブでスロープを形作ります。砕石をガッチリ転圧し、手すりには三協立山「エトランポ」を設置。握りやすさと抗菌性を備え、安心の動線が完成しました。

スロープの型枠作成歩行のリズムに合わせた緩やかなアール。
砕石の転圧沈下を許さない、盤石の下地。
手すりエトランポの設置握り心地まで計算された、バリアフリーの要。

4. 土間打設:滑らない「刷毛引き」の仕上げ

高さを玄関ポーチにピタリと合わせ、段差を完全に解消。ワイヤーメッシュで補強し、生コンを打設。仕上げは職人が一筆ずつ引く「刷毛引き」。雨の日でも滑りにくい、最高に安全な路面を造り上げました。

ワイヤーメッシュ敷設強固な路盤を支えるメッシュ。
段差ゼロの接続下から上まで、段差のない安心。
土間コンクリート打設当日快晴!絶好の打設日和。
ポンプ車による打設一気に、かつ丁寧に送り込みます。
刷毛引き仕上げの近影滑り止め効果抜群。これが職人の手仕事です。

完 成:歴史と安全、ここに結実

おじいちゃんの想い出はそのままに。車椅子でも、手押し車でも。K様ご家族がこれから先、何十年も安心して外出できる、最高のアプローチが完成しました。

完成したスロープ全景1「格好良くなった!」と喜んでいただけた景。
完成したスロープ全景2介護保険を賢く活用した最新事例。
完成したアプローチからの眺め造園屋にしかできない、心に寄り添うリフォームです。

K様、大切なお庭の再生を託していただき、本当にありがとうございました!
これからもこの道が、ご家族の笑顔を繋ぐ架け橋となりますように。
バリアフリー工事も、誇りを持って完遂いたしました!