ワイドに見せるナチュラルな庭。
8年の時を経て進化する「癒やしの空間」
細長い敷地を、視覚のマジックで広く見せる。
館林市K様邸。コーヒー色のシックな建物に合わせた外構計画。
敷地は奥行きがある反面、間口が狭く感じられる形状でした。この条件を逆手にとり、視線を横へ、そして上へと誘導することで、実際以上に「ワイド」に見せる設計を行いました。
そしてこの物語には続きがあります。初期施工から8年後。
ライフスタイルの変化に合わせ、駐車場をコンクリート化し、ウッドデッキや最新の照明を追加。「庭は育てるもの」を体現した、長期にわたる家づくりの記録です。
シックな外観。ここをどう彩るか。
奥行きはあるが幅が狭い。ここを「ワイド」に見せる。
1. 初期工事(2010年):土台づくりと視覚操作
まずは基礎工事から。既存のブロック基礎に合わせ、丁寧に掘削と砕石転圧を行います。
ここで重要なのが「植栽スペースの確保」。ブロック基礎をわざと長めに伸ばし、その内側を植栽帯とすることで、構造的な強度とデザイン性を両立。さらに、このスペースが「水抜き」の役割も果たします。
まずは重機でしっかりと掘削。
あえて伸ばした基礎。これが後に活きてくる。
将来を見据えた「水抜き」スペースの確保。
2. 空間を広げる:歩道側の植栽と「90度」のマジック
敷地を広く見せる最大のポイントは、歩道側の処理です。
植栽スペースをあえて90度に折り曲げることで、視覚的な奥行きをカットし、横への広がりを強調。フェンスで囲わずオープンにすることで、街ゆく人にも楽しんでいただける「街のポケットパーク」のような空間を目指しました。
広い歩道を借景として取り込む。
手で隠すと狭く見えるが、これがあるだけで広く感じる。
3. 植栽の力:上空を使って建物を包む
「木を植えると庭が狭くなる」と思われがちですが、実は逆です。
人の邪魔にならない「上空」に枝葉を広げることで、空間に立体感が生まれ、結果として庭が広く感じられます。シンボルツリーには4m級のヒメシャラを投入。建物と外構を繋ぐ重要なピースです。
4m級の大木。これが庭の主役。
上空を使うことで、圧迫感なく緑を取り込む。
4. 施主様DIY:パルテノン神殿風の立水栓
この庭の名脇役、レンガ積みの立水栓。
実はこれ、施主であるムタ様(K様ご主人)のDIY作品です!
「何か手伝いたい」というお申し出を受け、資材とコツを伝授。夜中2時まで作業して完成させたその熱意は本物。プロ顔負けの「パルテノン神殿風」立水栓が、庭に物語を添えました。
レンガカットもご自身で。真剣な眼差し。
情熱が止まらない。夜の7:30。
聞いた話では夜中の2時まで…。脱帽です。
名作誕生。庭のアクセントに。
第一期 完成:緑とレンガのナチュラルガーデン
レンガのアールが優しいアプローチ、風にそよぐヒメシャラ。
春にはシャクナゲやツツジが咲き誇り、道行く人の目を楽しませます。
狭さを感じさせない、ワイドで開放的な庭が完成しました。
緑とレンガが調和した美しいファサード。
緩やかな曲線が玄関へと誘う。
季節ごとの花が楽しめる。
夜の表情もまた格別。
〜 8 Years Later 〜 進化する庭
庭は完成して終わりではありません。
8年後、お子様の成長やライフスタイルの変化に合わせ、大規模な「グレードアップ工事」をご依頼いただきました。
テーマは「より使いやすく、より美しく」。
1. 駐車場の進化:砂利からコンクリートへ
まずは駐車スペース。砂利敷きだった場所をコンクリート土間に変更。
スリットにはオシャレな砂利を入れ、デザイン性と割れ防止を両立。毎日の車の出し入れが格段にスムーズになりました。
8年経っても変わらぬ信頼に感謝。
美しく、機能的に生まれ変わる。
2. 最強デッキと逆勾配カーポート
リビング前には、最強木材「ウリン」を使ったウッドデッキを新設。部屋が広がったような開放感が生まれます。
カーポートは「逆勾配(前下がり)」タイプを選択。雨や雪がお隣に落ちないよう配慮しつつ、機能性を最大化しました。
リビングと庭を繋ぐ「アウトドアリビング」。
隣地への配慮と機能性を両立。
3. 夜の演出:ライティングと防犯
照明計画も一新。12Vのローボルトシステムを導入し、電気代を抑えながら防犯性と美観を向上させました。
さらに、スマホで確認できる最新の防犯カメラも設置。美しさだけでなく、家族を守る「安心」もアップデートしました。
家に帰るのが楽しみになる夜景。
LEDで省エネ、かつドラマチックに。
鮮明な映像で、外出時も安心。
K様(ムタ様)、8年越しの再会とグレードアップ工事、本当にありがとうございました。
ご自身で作られた立水栓が今も現役で活躍しているのを見て、胸が熱くなりました。
進化し続けるこのお庭と共に、ご家族の歴史を刻んでいってください!
