植栽の力で、庭は再び呼吸を始める。
「既存の良さ」を活かした目隠しと奥行きの創出
良い素材に、命の息吹を添える。
高崎市F様邸。門柱や曲線の石張りアプローチはすでに素晴らしい雰囲気でしたが、緑のボリュームが足りず、どこか寂しい印象を与えていました。また、道路からの視線が筒抜けになってしまう課題も。今回は既存の資産を100%活かしながら、4mを超える高木を大胆に配置。視線を遮る「やわらかな壁」と、奥へ誘う「奥行き」を植栽によってデザインしました。
施工前。既存の門柱やアプローチの良さを、植栽で覚醒させます。1. 現状診断:活かすべき曲線、補うべき緑
美しい曲線を描くアプローチ。これを活かさない手はありません。しかし、門周りのヤマボウシ一本では場の厚みが出ず、家全体が道路から丸見えの状態。プライバシーを守りつつ、景観を向上させる緻密な植栽計画を練ります。
かつてのヤマボウシ。一本では少し寂しげな印象でした。
この美しいアールを、緑で引き立てたい。
道路からの視線。ここに「やわらかな目隠し」を仕込みます。2. 準備と搬入:4m級の山を動かす
置き場で年月をかけて育てた4m以上の植木を掘り取ります。トラックに積み込むと、まるで動く森。走行中の風害を防ぐため、寒冷紗で厳重に養生して現場へ向かいます。この「前準備」こそが、リフォーム成功の鍵です。
年月を重ねた大木。大切に掘り出します。
森を運ぶようなスケール感。
4m級が並ぶと圧巻です。
風から葉を守るための網養生。
安全運転で到着。さぁ、再生の始まりです。
ここから一気に景色が変わります。3. 植栽施工:窓からの景色まで「設計」する
クレーンの限界に挑みながら、新たなシンボル「ヤマボウシ」を据え付け。既存のシマトネリコは役割を変え、名脇役として再配置しました。ヒメシャラ、アオハダ、ソヨゴを組み合わせ、道路からの視線を遮ると同時に、2階の窓からも緑を楽しめる「高さ」を持った庭を創出しました。
苦戦の末、新たなシンボルが鎮座。
役割を変え、ウエルカムツリーへ。
建物が隠れることで、逆に庭が広く感じる。
ヒメシャラやアオハダ。窓辺の景色を創る。4. 芝生の仕上げ:ご家族と一緒に「面」を整える
骨格ができたら、最後は芝生で全体を繋ぎます。不純物を取り除き、良質な黒土で整地。ご主人やお子様にもお手伝いいただきながら、愛情を込めて芝を張りました。緑の面が入ることで、建物・外構・植栽がひとつの「庭」として完成します。
不純物を除き、黒土で命の床を作る。
お手伝いありがとうございます!
成長を願って目土を入れます。
緑の絨毯が、すべてを結びつけました。完 成:誘われるアプローチ、癒しの森
以前の寂しさはどこへやら。高木の重なりが、外からの視線を優しく遮り、プライベートな森を創り出しました。 お子様が木登りを楽しめるほどの立派な木々。これからの成長が、さらに楽しみなお庭になりました。
余ったレンガも再利用。可愛らしいワンポイント。
お客様を迎える清々しい緑。
コニファーと雑木で、四季を愛でる目隠し。
木登りができる家。子供たちの最高の遊び場。
F様、この度は素敵なリフォームをありがとうございました!
F様、植栽の力を信じていただき、本当にありがとうございました!
新緑の季節、紅葉の季節……窓から見える景色が、ご家族の心に彩りを添えることを願っております。
これからも、お庭の成長と共に末永いお付き合いを宜しくお願い申し上げます!
