計画のテーマは「凛」と「柔」の両立
建物は3色でまとめられたシャープな外観。その“凛とした印象”を活かしつつ、
室内や庭側では緑と曲線で“柔らかさ”を感じられる構成を目指しました。
玄関側は直線と素材の引き締め、庭側はアールと植栽の包まれ感——
表情の切り替えが、この庭の大きな魅力です。
まずユンボを回送し、計り出し。
3色でまとめられたシャープな感じの建物です。
ここをどう変化させるかは腕の見せ所です(^^)

下地づくりが外構の寿命を決める
外構は見た目以上に“下地”が重要です。掘削→砕石転圧→鉄筋・型枠→生コン打設まで、
動線や駐車スペースの基礎となる部分は、後から直しにくい工程。
だからこそ最初に精度よく作り込み、完成後の沈下や不陸を防ぎます。
早速掘削をして砕石転圧!!

鉄筋と型枠を組んで・・・

生コン打設。

境界ブロックは“ご主人の手”でつくる
今回の境界ブロックは、ご主人が施工に参加してくださった特別な工程です。
丁寧に積み上げられたブロックは、仕上がりの精度だけでなく、
「自分の庭を自分の手でも作った」という思い出にもなります。
私たちは次の工程で、その想いに応える仕上げを重ねていきます。
生コンが乾いたら早速ブロック積み!!
って・・・新しい職人さん??
違います・・・Y様邸のご主人です(^^)
今回境界部分のブロック積みはお任せしました!!

細やかな感性で徐々に積み上げ・・・
ビシッと完成!!
お疲れさまでした!!と言いたい所ですが(^^;)
まだ裏周りが御座います。。。

ご主人がブロックを積み上げて下さったので今度は
私達の出番!!

植栽部分に良質な赤土をタップリと搬入!!

庭側はレンガのアールで“柔”をつくる
玄関まわりは直線的に引き締め、庭側は大きなアールで包まれるような空間へ。
レンガの曲線は、見た目のやさしさだけでなく、視線や動線の流れも自然に整えます。
同じ敷地の中で「凛」と「柔」を切り替える、重要な境界ラインです。
土入れが終わったら良く砕石を転圧し、レンガ積みスタート!!
場をより一層広く見せる様に大きくアールを描いていきます。

石張りテラスは“色合わせ”で完成度が決まる
レンガと石張りの相性は、庭の空気感を大きく左右します。
黄色味のある石が、芝や植栽の緑とよく馴染み、柔らかな印象をつくります。
さらに今回は、このレンガが廃盤となり“最後の現場”に。
素材の物語も含めて、記憶に残る庭づくりになりました。
続いては石張りのテラス!!
このレンガと黄色い石張りの色合いがとても好きなんですが・・・
実はこのレンガの廃盤が決定致しまして・・・
このお庭が最後となってしまいました(泣)

石張りもタップリと手間を掛けて完成!!
玄関まわりは直線と素材感で「凛」を演出
玄関は家の顔。ここは“格好良くビシッと”仕上げることで、建物のシャープさが引き立ちます。
直線の納まり、素材の質感、色のまとまり——
同じ外構でも、庭側とは意図的に表情を変え、メリハリのある構成にしています。
続いて玄関周り。
ここら辺は格好良くビシッとした形で造っていきます!!
門柱は素材選びで“格”が決まる
門柱には、東洋工業の燻し銀レンガ「プリウスブリック」を採用。
ステンカラーのポストと合わせ、シックで上質な玄関まわりをつくりました。
瓦と同じ製法のため、経年で深みが増していくのも魅力のひとつです。
今回の門柱材料に選んだのは・・・
東洋工業製の燻し銀レンガ「プリウスブリック」
色合いがなんとも格好いい!!

それを積み上げ、ステンカラーのポストと合わせました。
お客さまも「超格好いい!!」と絶賛(^^)
このレンガは瓦と同じ製法で作られているので
経年変化でどんな色合いになって行くのかも楽しみの一つです。
駐車スペースは不陸調整と段取りが命
掘削→砕石→転圧→カーポート設置→再調整→生コン打設へ。
駐車スペースは工程が多く、特に不陸調整の精度が仕上がりを左右します。
梅雨時期は天候の読みも重要なため、打設のタイミングを見極めて進めました。
門柱が積み終わったら駐車スペースの掘削&砕石搬入!!
大体の高さに合わせ砕石を入れたら・・・

一度ガッチリと転圧。
そこへカーポートの設置!!
色はアーバングレーで屋根は熱遮断ポリカを採用。
縁石を並べ・・・
再度不陸調整をして生コン打設の準備完了!!
梅雨の合間にタイミング良く打設出来ました(^^)
乱張りアプローチで“表情のある玄関動線”へ
黒御影石の乱張りは、シックで締まった印象をつくりつつ、
雨の日には濡れ色が出て表情が変わるのが魅力です。
カットを最小限にして石を活かすため、仮置きの段階から全体のバランスを丁寧に組み立てています。
生コン打設の後は御影石の乱張り作業。
この石はほぼカット無しで張り付けて行くので仮置きだけでも一苦労(^^;)
植栽で建物の印象を“柔らかく”整える
植栽は空間に潤いを与えるだけでなく、建物の硬さをやわらげる役割も担います。
シマトネリコの淡い緑は外観に自然な柔らかさを加え、目隠しとしても効果的。
「カーテンを開けておきたい」というご要望にも、植栽で応える設計です。
石張りをスタッフにお任せし、いよいよ植栽スタート!!
吟味した材料をタップリとご用意。
早速植え付けていきます!!
まずは大きなシマトネリコから。淡い緑が建物を柔らかい雰囲気にしてくれます。
その上目隠し効果もあるため、「カーテンを開けておきたい」とのご要望もクリアです。
そして続々と植え込んでいくと・・・
今まで殺風景だった現場が一気に潤いのある空間に!!
やっぱ緑があると良い(^^)と、お客さまも喜んでおりました。
実用性ゾーンも外構の大切な一部
庭は“見せる”だけでなく、“使える”ことが大切。
ハイルーフの物置で収納力を確保し、暮らしの動線を整えます。
実用ゾーンが整うことで、庭側の景色も気持ちよく保てます。
続いて実用性ゾーンにはイナバの物置を設置。
ハイルーフタイプなので収納力もバツグンです!!
梅雨でも止めないための“前倒し施工”
梅雨は現場に入れない日が出やすい季節。
そこでデッキやウッドフェンスは、置き場で加工・塗装を先に進めて準備します。
天候に左右されにくい段取りを組むことで、品質と工程を両立させました。
工事中は梅雨の真っ只中。。。
現場に入れない日もしばしばですが・・・
こんな日でも出来る事を!!
デッキとウッドフェンスの加工&塗装を事前に置き場で施工。
そして翌日組み立てスタート!!
ウリン2段デッキで“庭が一部屋増える”
ウリンは硬く重く施工性は厳しい素材ですが、その分とても頑丈で、メンテナンスの心配が少ないのが強み。
2段にすることで小さなお子さんでも乗り降りしやすく、日常の居場所として庭と暮らしがつながります。
BBQ・プール・物干しなど、多用途に使える“外のもう一部屋”です。
ウリン製の2段デッキの施工中です!!
相変わらず固く重く施工性は最悪ですが・・・
出来上がりは頑丈でメンテナンスの心配無しの最高のデッキとなります(^^)
そしてウッドフェンスは建物の裏側に設置。
視線対策で「窓を開けられる暮らし」に変える
裏側は隣家の視線が気になりやすく、窓を開けづらい場所になりがちです。
ウッドフェンスで目隠しをつくり、安心して窓を開けられる環境へ。
せっかくなら“見れる庭”にする——裏庭も暮らしの庭として整えました。
畳部屋の窓を開けたい!!とのご主人のご要望に添えて
折角なら見れる庭を造ります!!
そして手こずりながらも2段デッキの完成!!
Y様邸の小さなお子さんでも楽に乗り降り出来、大喜び!!
子供は本当にデッキが好きですね(^^)
芝生が庭の“やさしい中心”になる
芝の緑が入ると、庭は一気に柔らかい雰囲気になります。
リビング前に広がる芝面は、お子さんの遊び場としても最適で、家族の時間が自然と増える場所に。
「凛」と「柔」のうち、“柔”を担う大切な面づくりです。
並行して芝張りも完成!!
リビング前が優しい雰囲気となり、タップリと遊べるスペースとなりました!!
そして建物裏のウッドフェンスも完成!!
今まで裏のお宅の視線がある為、開けられなかった窓も
これからは全開に開けておけます(^^)
とても狭いスペースではありますが、少し「和」を加えました。
そして門柱周りも最終工程。
門柱脇にシャラと景石、下草を添えて真っ白な白玉石をアクセントに加えました。

植栽スペースも最後の整地。

最後の最後までブロックを積み続けて下さったご主人も・・・
安堵の表情。
お疲れさまでした(^^)

完成後の見どころは「凛」と「柔」の切り替え
玄関まわりは燻し銀レンガと黒御影石の乱張りでシックに引き締め、
庭側へ一歩入ると、レンガのアールと芝生、植栽が迎える柔らかな空間へ。
同じ敷地の中で表情が切り替わることで、外構全体に奥行きと物語が生まれます。
そして私共とご主人の作業全てが終了し・・・
完成です!!
まずは玄関周りから~
燻し銀のレンガを基調とし、黒御影石の乱張りを合わせシックな雰囲気に
仕上げました。この御影石のアプローチは雨の日には全く違う表情を現します!!
後日雨の日を狙って撮影に伺います(^^)

門柱裏にも一工夫。
ポストにアクセスし易いように配慮しました(^^)

このアプローチは駐車スペースも兼ねておりますので
合計三台の車を駐車可能としております。

そして一歩庭の方に足を踏み入れると・・・
柔らかなレンガのアールに包まれた優しい雰囲気の庭に入ります(^^)
芝面も広く育ち盛りのお子さんの遊び場にはもってこいです!!

そしてこの庭には季節を彩る花達はもちろんのこと
果実も楽しめる様に考えました(^^)
ヤマモモや・・・

ブルーベリー(^^)
収穫も楽しみですね!!

そしてなウリンの2段デッキ!!
BBQは勿論、お子様のプールや日向ぼっこ、物干し等々
他用途に使え、建物にもう一部屋プラスしたように使って頂けます。

お子さんが毎日ここで遊んでから保育園に行くほど
気に入ってくれたとの事で、それだけでも造った甲斐がありますね!!

裏庭には「和」の景を仕込む
限られたスペースでも、“和”の要素が入ると空気が整います。
サビの効いた水鉢に珊瑚閣モミジやアオキを添え、室内から眺めて心が落ち着く景色へ。
水面に花を浮かべて楽しむなど、季節の遊び心も生まれる場所です。
畳の間から見える裏庭の景色。
京都の地石で出来たサビの効いた水鉢に珊瑚閣モミジとアオキを添えました。

そこへ浮かべたのはシャラの花。
シャラの花は咲いて一日で落ちてしまいます。
枯れて落ちるのではなく綺麗なまま落ちてしまうので・・・

こうやって水面に浮かべてもう一花咲かせてあげます(^^)

これからY様御家族には庭をもつ喜びや楽しみを存分に味わって頂けたらと思います!!
この施工の要点まとめ
- 「凛(直線・素材感)」と「柔(アール・植栽)」を切り替える外構・造園計画
- 掘削・砕石転圧・鉄筋・生コンで下地を固め、耐久性の高い外構に
- 境界ブロックはご主人参加で施工し、思い出と品質を両立
- 門柱はプリウスブリック+ステンカラーで上質に、経年変化も楽しめる構成
- 黒御影石の乱張りで玄関動線に表情を追加(雨の日の濡れ色も魅力)
- 植栽(シマトネリコ等)で柔らかさと目隠しを両立し、カーテンを開けられる暮らしへ
- ウリン2段デッキ+芝生で家族が集まる“外のもう一部屋”を形成
- 裏庭はフェンス+水鉢+モミジで、窓を開けて楽しめる「和の景」を確保
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