着工前|高台の和モダン住宅と高低差の課題
高台に建つ和モダン住宅の敷地は高低差が大きく、積まれた石や動線の危険箇所など改善点が明確な状態でした。
「着工前」
高台に佇むモダン和風の建物。。
高低差があるため積まれた石。

ココはカーポートから勝手口への通路。
一応階段にはなっているそうですが・・・
危ない感じ(^^;)

和室の窓を開けると・・・農作業の方に、こんにちわ(^^;)

これら全てを改善し、癒しの空間を造っていきます(^^)v
資材搬入の工夫|急坂対策で3t車を現場仕様に
懸念だった急坂での搬入を確実にするため、車両側も工夫し、石材を積んだ状態でも安全に運べる体制を整えました。
さーてやるぞ!!
と、思いきや・・・懸念していたこの坂道。
ウチの3t車は回送仕様となっているため、後ろに車体を支える柱があります!
いつも坂道になるとこの柱が当たってしまい・・・
登れません(泣)
最近あまりこの車で回送する事もないので・・・
思い切ってカット!!
石をタップリ積んで登っても大丈夫になりました(^^)
高低差を活かした石組と階段の施工
既存の石を活かしながら配置を組み直し、諏訪鉄平石による階段とアプローチを構成。安全性と和の趣を両立させるため、一段一段の高さや据え付け精度に配慮しています。
あらためて作業スタート!!
まずは奥様の勝手口通路から(^^)
残せる石は極力残して、向きを変えたりして設置していきます。
そして不安定だった階段は厚手の諏訪鉄平でビシッとした階段に仕上げていきます(^^)
奥様だけでなく小さなお子さんでも楽に乗り降り出来る様に配慮しました。
ちなみに腰掛けて休む所も(^^)
お次は上の段。
まずは、これから重機が入れなくなってしまう奥の石を据え付けます。
諏訪鉄平石の階段|厚手の鉄平でビシッと仕上げ
不安定だった階段は厚手の諏訪鉄平石で踏面を確保し、小さなお子さまでも上り下りしやすい安全な階段に整えました。
そして階段から勝手口へのアプローチ。
仮置きしてバランスを見ます。
決まったらガタつきの無いようにシッカリ突き込みます。
そしてこのタイミングで沓脱ぎ石もセット!!
真夏の作業お客様のご厚意に感謝感謝です!!
気合いも十分!!
今度は置き場から持って来た大きな石の設置。
高低差を活かし、完成の姿を想像しながら石を組んでいきます(^^)
既存の石は極力使うようにはしておりますが・・・
どうしても使えない石もあります(^^;)
これらは撤去致します。
使わない石の撤去と同時にサツキの植栽も施工。
石だけの時と違って柔らかさが出て来ました(^^)
植栽と水鉢による和の演出
アオダモやサツキ、下草類を配置し、竹を伝う水と水鉢を組み合わせることで、視覚と聴覚の両方で楽しめる和の庭を演出しました。
そしてお待ちかねの植栽スタート!!
まずはアオダモから!!
コイツの被りを活かします(^^)
植栽は一気に進んで、内側に入れる石もどんどん吊るし込んでいきます。
そしてサツキもビシッと刈り込み!!
そそて内側も土に起伏を付けて整地。
だいぶ形になってきました!!
今回も沢山の下草を入れておりますが、この時期は何と言っても「ヤブラン」

涼やかな花で夏を忘れさせてくれます。
そうしたら今度は見せ場を造っていきます!!
入り組んで据えた石の間に竹で水を引きます(^^)
湧き水を引いてくるイメージなので、竹も長く。
そして水鉢を設置!!
これでこの庭は目と耳で楽しめる庭になりました!!
水の跳ねる音、そして水が弾ける姿・・・
何とも言えません(^^)v

水鉢の設置と同時に上段の仕上げ。

土の起伏を出す為、タマリュウを一本一本植えていきます。
こういう狭い場所も笑顔で(^^)

そして玄関脇のスペースにも植栽が入りました。

水鉢へはこのように竹を伝って水が流れております。

階段部分にも下草をあしらい、自然な雰囲気に!!
そして市場へ行き、A様邸最終の材料を調達。
3t車に積み替え、現場へGO!!

コチラは和室前の庭へ伝うアプローチ。
奥ではウッドフェンスの作成も進んでおります。
コチラは全てのタマリュウを植え終わり、砂利入れの準備。
私は、この砂利入れの瞬間が一番待ち遠しい(^^)
下の画像でガラッと変わります。
タマリュウで出来た島が浮かび上がり、一気に雰囲気が変わりました。

今回は錆び砂利を使用したため、しっとりとした雰囲気に仕上がりました。

高台に佇む和の庭 完成
高低差を活かした石組と植栽が一体となり、四季と水音を感じられる和の庭が完成。晴れの日も雨の日も異なる表情を楽しめる空間となりました。
そして和室前の庭や全ての仕上げを施し・・・
完成です!!
こういうお庭は乾いた姿と濡れている姿二通りの楽しみが出来ます。
だから晴れた日も、雨の日も楽しい時間を過ごせます(^^)
では乾いた姿から!!
安心して勝手口や玄関へ向かって行ける階段。
高低差がある土地だからこそ出せる雰囲気です。
登り切るとスラッと綺麗に伸びたアオハダ
窓際にソッと淡い緑を添えてくれます(^^)

沓脱ぎ石に座って庭を感じるのもまた良いもんです。
竹を伝って流れる水は涼やかな音色を奏で、夏の暑さも忘れさせてくれます。
庭を包み込むよう植えられた木々は、木陰を作り涼風を部屋に運んでくれます。
土の起伏を際立たせてくれるタマリュウ。
いつも関心しますが、苔の使えない関東では大きな役割を担います。
玄関から見た庭。
アオダモの被りがより一層奥行きを感じさせてくれます。
モミジを添えると何とも良い感じ(^^)
最強タッグですね!!

そして水打ちして濡れた庭。
空気が落ち着き何とも気持ちの良い空間となります(^^)
石も緑もいきいきしてます(^^)
タマリュウも次第に密になり、植木の根元を守ります。

崖をイメージした石組の先に流れる姿が
今回求めた最大のテーマです。
水音は耳に優しく、癒しの音色を奏でてくれます。

本当に濡れた鉄平石は美しい(^^)
人気があるのが頷けます。
見る角度、時間によっても表情を変える。
これが自然の面白さですね。

玄関脇から和室前まで敷かれた鉄平石。
そこにはナツハゼ・ヤマツツジ・珊瑚閣モミジが待ってます。
この斜になった姿が、和室からの眺めを一層引き立たせます(^^)

それがこの眺め!!
ウリン製のウッドフェンスをバックに斜になったナツハゼが佇みます。

これで農作業の方が居ても安心して開けられます(^^)
しかもココはキッチンの正面となりますので、奥様もとても喜んで下さいました。

そして~リビングから~
緑に優しく包まれるように設計した為、程よい安心感が生まれます。
木々達の間を通って入って来る風は何とも気持ちの良い空気に変わります。

書斎からもアオハダの優しい葉が見える様に配置しました。
パソコンや本を読んでいて目が疲れた時には、そっと外を見ると目の疲れも
きっと癒されます(^^)

何処から見ても癒される空間。
お客様が仰っていた「やっぱ家だけじゃダメですね」の言葉の通り
家の中から見える景色にまで気を付けないと、本当の安らぎの場にはならないのかも知れません。
家に帰って来たとき、家を出る時、そして休日。
全てが楽しくなる空間になったと思います。
お客様にも本当に喜んで頂き、精一杯作業に取り組んだスタッフ共々感謝の念で一杯です。
この庭の本当の姿、良さは一年を通して見ないと解りません。
A様どうぞ庭のある生活をお楽しみ下さいませ(^^)
有り難う御座いました。
完成から約二年後|庭の成熟と経年変化
施工から約二年が経過し、タマリュウや下草が密に育ち、植栽全体が庭として馴染んできました。お客様の日常的な手入れによって、完成直後とは異なる落ち着きと深みが生まれ、和の庭本来の魅力がより際立っています。
完成から約二年後・・・
タマリュウもビシッと生えそろいとっても良い感じ!!
お客様の管理がとっても良く木々も生き生きしております(^^)

グレードアップ計画|照明設置工事で夜も楽しめる庭へ
完成後「夜の庭も楽しみたい」というご要望を受け、照明を追加してグレードアップ。昼の景観を損なわず、帰宅時や夜のくつろぎ時間に“別の表情”が生まれるよう、光の位置・強さ・見せ場を意識して計画しました。
このお庭をさらに楽しみたいとのご要望で
グレードアップ計画!!
照明設置工事致しました(^^)
昼間の雰囲気とは激変するこの景色!!
今までのお庭は昼間しか楽しめなかったので・・・
これからは今までの倍楽しめるお庭になりました。
家に帰ってこんな景色を眺めながら生活するってとっても良いですね!!
グレードアップ大成功!!
この施工の要点まとめ|高台の和庭で大切にしたこと
高低差のある敷地条件を魅力に変え、動線の安全性と室内からの眺め、そして“水音の癒し”までを一体で整えた和の庭づくりです。検討中の方がイメージしやすいよう、設計・施工の要点をまとめます。
- 高低差を活かした設計:諏訪鉄平石の階段・石組で、景観と安定感を両立。
- 勝手口動線の安全対策:不安定だった階段を改善し、家族が安心して使える通路へ。
- 視線と眺めのコントロール:和室・リビング・玄関からの見え方を整え、落ち着く景を形成。
- 水鉢+竹の演出:目と耳で楽しめる“水音”を取り入れ、癒しの核をつくる。
- 下草・タマリュウで起伏を表現:苔が使いにくい環境でも、立体感とまとまりを演出。
- 経年変化まで含めた庭:2年後の育ちで完成度が増し、さらに照明で夜も楽しめる庭へ。

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